- 2025.09.17
- Webデザイン
- GIVデザインチーム
Webデザイン初心者が知るべき4つの基礎|レイアウト・配色・文字・余白
「なんとなくサイトを作れるけど、なぜか整って見えない…」
Webデザインを学び始めた人がまずぶつかるのは、この悩みではないでしょうか。
実はこれは、ツールの使い方やコードの知識不足ではなく、デザインの基礎を理解していないことが原因の場合が多いのです。
逆に、基本原則を知っておくだけで、シンプルなサイトでも「プロっぽく」見えるようになります。
ここでは、初心者がまず覚えておくべき Webデザインの4つの基礎ルール を解説します。
1. レイアウト(情報の整理と視線の流れ)
人の目は無意識に「視線の流れ」を追って情報を理解します。
そのため、視線の動きに合わせて要素を配置することが整理感につながるのです。
視線の代表パターン
- F型
左上から横 → 少し下 → 横に流れる(ニュースサイトに多い) - Z型
左上 → 右上 → 左下 → 右下に流れる(ランディングページや広告に多い)
よくある失敗例
- 重要な情報が真ん中より下にあって気づかれない
- 写真やバナーをランダムに配置して情報が散らかる
コツ
- 一番伝えたい情報(キャッチコピーなど)は 左上や最上部 に配置
- 似た情報は近くにまとめる(近接の原則)
- 上から下に「章ごとに区切る」イメージで整理する
2. 配色(色の効果と組み合わせ)
色は感覚的に人の心に作用します。
「安心感」「緊張感」「高級感」など、言葉よりも瞬間的に印象を与えます。
色のイメージ例
- 青:信頼・誠実 → 医療・銀行系に多い
- 赤:情熱・行動を促す → セールボタンなど
- 緑:安心・自然 → 健康食品・オーガニック
- 黒:高級感・強さ → ハイブランド
配色の基本ルール
- 色は3色以内(ベースカラー/アクセントカラー/文字色)
- 背景と文字のコントラストを強く
- 迷ったら Adobe Color などのカラーパレットツールを活用
よくある失敗例
- 虹色のように色を使いすぎてゴチャゴチャする
- 背景と文字色のコントラストが弱く読みにくい
コツ
- 強調部分だけにアクセントカラーを1色使う
- 色覚多様性を考慮し「赤×緑」は避ける
- 白と黒を引き算的に使うと洗練された印象になる
3. タイポグラフィ(文字の見せ方)
Webデザインの大部分は「文字」で構成されています。
文字が読みづらいと内容が伝わらず、離脱率が上がってしまいます。
フォントの種類と印象
- ゴシック体(サンセリフ):シンプルで現代的、読みやすい
- 明朝体(セリフ):落ち着いた雰囲気や高級感
- 手書き風:遊び心や親しみを演出
基本ルール
- フォントは 見出し用と本文用の2種類まで
- 本文サイズは最低16px以上
- 行間は文字サイズの1.4〜1.6倍
よくある失敗例
- 多種類のフォントを使って統一感がなくなる
- 行間が狭く、詰まって見える
- 強調に太字+色+大きさを同時に使ってうるさい印象になる
コツ
- 長文は横幅600〜700pxにすると読みやすい
- 強調は「太字・色・大きさ」のどれか1つに絞る
- 日本語と英字フォントの組み合わせも工夫する(例:Noto Sans + Roboto)
4. 余白(空間のデザイン)
余白は「何もないスペース」ではなく、情報を整理し、読みやすくするためのデザイン要素です。
余白の種類
- 外側の余白(マージン) → 要素と要素の間のスペース
- 内側の余白(パディング) → 文字や画像の周りのスペース
よくある失敗例
- 要素を詰め込みすぎて息苦しいデザインになる
- 行間や段落の間隔がバラバラ
コツ
- セクションごとに画面の10〜15%程度の余白を取る
- ボタンは文字の2〜3倍の余白を入れると押しやすい
- 余白を「情報をグループ化するツール」と考える
まとめ
Webデザインの4つの基礎は 「レイアウト・配色・文字・余白」。
これはプロっぽさを出すための土台であり、初心者がまず習得すべきポイントです。
日常的に「この広告はなぜ見やすい?」「このサイトはなぜ読みにくい?」と観察するだけでも、デザインの基礎力は大きく伸びます。
もし「自分で整えるのは難しい」と感じたら、プロのWebデザイナーに相談するのも一つの方法です。