• 2025.08.13
  • GIV Way
  • GIVデザインチーム

地域から愛される企業を作るために、私たちができること〜Part 2:「小さな“気づき”が、働く人の希望になる〜」

「ヘルプマークを通して伝えたかったこと

GIVは、埼玉県川越市にある小さなデザイン会社で、ホームページ制作やITサポートを通じて地域の課題に寄り添う事業を展開しています。そんなGIVで働く私は、見えない病気とともに歩んできました。

「そのマーク、なに?」

私がつけているヘルプマークは、外見からはわかりにくい障がいや病気があることを周囲に伝えるためのものです。けれどその存在を、まだ知らない人は多くいます。
「それ、何かのキャラクター?」「ヘルプって…誰か困ってるの?」「え?でも元気そうに見えるけど?」
そんなふうに聞かれることも少なくありません。
“知られていないこと”は、当事者にとっては想像以上に孤独で、ときに心を傷つけるものになるのです。

声をあげることに、力が要る

「困っている」と伝えるには、勇気とエネルギーが必要です。
ヘルプマークをつけていても、それだけで状況が伝わるとは限りません。体調の悪いときには、説明することすら難しい日もあります。
それでも私は、GIVという会社の中で少しずつ声を出せるようになっていきました。
なぜなら、「聞いてくれる人がいる」「受け止めてくれる人がいる」という信頼が、そこにあったからです。

いつもの会話の中に、やさしさがあった

ある日の打ち合わせ中、ふと社員の方がこんなふうに話しかけてくれました。
「そういえば、そのマークってどんな意味があるんですか?」
それはまったく気負いのない、自然な興味からの質問でした。
私は自分の症状のこと、マークの意味、日常でどんな工夫をしているかを少しずつ話してみました。
すると、「それ知らなかったです!」「自分も街で見かけたら気にかけてみますね」と、ごく自然に“理解”と“共感”が社内に広がっていったのです。

声を出せる環境」は、会社からの恩返し

GIVでは、少人数のチームだからこそ、社員同士が顔の見える関係でつながっている安心感があります。
埼玉・川越という地域に根ざしたチームで、日々ホームページ制作やIT支援に取り組んでいるからこそ、一人ひとりの声に自然に耳を傾ける空気があるのかもしれません。
制度として何かを設けるよりも、「声をかける」「気づく」「無理させない」——そんな小さなやさしさが、日常の中にあたりまえのように存在しているのです。
そしてそれが「ここでなら働き続けられるかもしれない・働きたい」と私が感じられる理由のひとつでもあります。

小さな気づきを、大きな支えに

私の体調の波を気づかって、声をかけてくれる。
負担がかからないように役割分担を考えてくれる。
ヘルプマークの話をしたら、社内のほかのメンバーにも情報を共有してくれる。
一つひとつはとてもささやかな行動ですが、それが積み重なることで、「ここには居場所がある」と実感できるようになりました。

働く希望を誰かに届けたい

「配慮される側」ではなく、「仲間として支え合える関係の中にいること」
この実感は、体調に不安を抱えながらも社会と関わりたい私にとって、何よりの希望です。
私のように、見えない痛みや制限とともに生きている人はたくさんいます。
そんな誰かに「自分のペースで働ける場所もあるよ」と伝えられるような、そんな会社にGIVがなっていけたら、
きっと川越のまちにも、社会にも、もっと愛される企業になっていく——私はそう信じています。
地域密着のホームページ制作・IT支援の現場でも、やさしさが文化になることを、私は身をもって感じています。

次回Part 3では、こうした“社内の気づき”がどのように会社の文化へと育っていったのか、そして社外に向けてどんな思いが生まれていったのかをお伝えします。

GIV / Design / Security / People
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