- 2025.11.05
- WordPress
- GIVデザインチーム
WordPress移行時にCSSが崩れる?.htaccessやmod_securityでつまずいた2つの事例と対処法
WordPressの移行や保守作業をしていると、「CSSが崩れる」「保存後に404になる」といった見た目や動作のトラブルに遭遇することがあります。
今回は、実際にあった以下の2つの事例をご紹介します。
.htaccessの設定で WordPress の重要ファイルがブロックされていた件- サーバーの mod_security(WAF機能)によってページ更新ができなくなった件
技術的な視点から原因と対処法をまとめました。
事例①:WordPress移行後にCSSが崩れた!原因は.htaccessで load-styles.php がブロックされていた
【状況】
WordPressサイトを別環境に移植した後、見た目が崩れて CSSが一切効いていないように見える状況に遭遇しました。
最初は「WAFの影響かな?」と疑いましたが、調べていくと別の原因が……
【原因】
.htaccess に以下のような記述がありました:
<FilesMatch ".(PhP|php5|suspected|phtml|py|exe|php)$">
Order allow,deny
Deny from all
</FilesMatch>
この設定によって、load-styles.php や load-scripts.php など、WordPressがCSSやJSを動的に読み込むために使っているファイルが 完全にブロックされていたのです。
対処法
.htaccessの該当部分を一時的にコメントアウトし、ファイルの読み込みが正常に戻るかを確認。- もしくは
FilesMatchの範囲からload-styles.phpなどを除外する対応を検討。
事例②:mod_securityが有効で、問い合わせフォームや固定ページを更新すると404に…
【状況】
別のサイトで、問い合わせフォームや固定ページの編集後に「保存」を押すと、404 Not Found が返ってくるという謎のトラブルが発生しました。
一見するとリライトルールやパーマリンクの問題に見えましたが…
【原因】
これは、サーバー側の mod_security(WAF) が原因。
WordPress管理画面からのPOSTリクエストが「不正な操作」として誤検知され、403や404で遮断されていたのです。
【対処法】
.htaccessでmod_securityを一時的にオフに設定:
今回のレンタルサーバーはWAFというメニューではなく、mod_securityの項目に隠れていたので、気がつくのにちょっとだけ時間がかかりました。
まとめ
WordPressの移行や保守で起こる「見た目の崩れ」や「動作不良」は、WAFや.htaccessのようなセキュリティ設定が原因となることが多々あります。
「CSSが効かない」「保存すると404になる」といったトラブルが発生したら、まずは .htaccess や mod_security を疑ってみましょう。