- 2025.08.05
- GIV Way
- GIVデザインチーム
地域から愛される企業を作るために、私たちができること〜Part 1:「“誰かを大切にする“会社とは」〜
「見えない痛み」とともに生きる私が、GIVで見つけた働き方
「社員から愛される会社でなければ、地域にも愛されない」
CSR(企業の社会的責任)というと、社会貢献や寄付活動など、外部への取り組みを想像される方も多いかもしれません。けれど私がGIV株式会社という会社に関わって強く感じているのは、
「社会から信頼される会社は、まず社員に信頼されている会社であることが大前提なのではないか」ということでした。
社員の「声」がきちんと届き、「存在」が尊重されている。そんな企業文化があってこそ、地域や社会との信頼関係も育まれていくのだと思います。
GIVではまず、「社内の居場所づくり」から
私が取締役をしているGIVは、埼玉県川越市に拠点を置く、ホームページ制作やグラフィック制作、WebセキュリティなどWebに関する事業を展開する小さな会社です。
川越市内から埼玉県内など地域の中小企業や個人事業主の課題解決に取り組んできました。
そんなGIVで働く私自身、「線維筋痛症(せんいきんつうしょう)という病気とともに生きてきました。
この病気は、全身に強い痛みや疲労感があらわれる慢性疾患です。原因がはっきりとわからず、血液検査や画像診断では異常が見つからないことも多いため、外見からはそのつらさが伝わりにくいという特徴があります。
「昨日は普通に歩けたのに、今日は起き上がることもできない」
そんな日々を、私はもう8年近く過ごしてきました。朝起きた瞬間に「今日は動けるかも」と思える日もあれば、ほんの数時間で身体が鉛のように重くなってしまう日もある。
周囲には元気に見えても、実際には立っているだけで精一杯だった、という日もたくさんありました。
さらにこの病気は、「脳の疲れやブレインフォグ(集中力や記憶力の低下)」といった症状を伴うこともあります。
話したいことがうまく言葉にできない、自分でも思うように動けない——そんなもどかしさが日常の中に常に混ざっています。
「配慮されている」ではなく、「信頼されている」
そんな私がGIVに関わるようになって、まず驚いたのは——「会議はベッドに横になったままで参加しても大丈夫ですよ」と、何のためらいもなく言ってくれた、その雰囲気でした。
痛くて起き上がれない私にとって横になりながらミーティングに参加できることはとってもありがたいですし、何よりも信頼してくれているという対応が、とても嬉しかったのです。
実際、オフィスにはリラックスブースが用意されており、体調が優れない時は社員がそこで身体を横にして休むこともできます。また、日によって無理のない形で柔軟にテレワークに切り替えることも可能です。
ただ制度があるというだけではなく、
「あなたがいま出せる力で、一緒にできることを探しましょう」と自然に声をかけてくれる仲間がいることに、私は何度も救われてきました。
仲間がいるということは本当に心強いものです。
病気は一人で闘わなければならず常に孤独感を感じていますが、常に強い自分であり続けることは難しい。そんな時、弱音やありのままの自分を受け入れてくれる場所があることは、本当にありがたいことだと思っています。
「特別扱い」ではなく「自然な気遣い」として受け入れられるこの文化こそ、GIVという会社のあたたかさだと思っています。そして、そうした姿勢こそが、「働きやすい会社」を本当の意味でつくっていく原動力なのではないでしょうか。私にとってGIVは、ただの職場ではありません。自分の痛みや不安をそのまま受け止めてくれる、心から安心できる居場所です。
だからこそ、GIVという会社に最大限の恩返しがしたい。そう思っています。
地域に根ざす企業として、できることから
GIVではこれからも、川越という地域でホームページ制作やITサポートを通じて「困っている誰か」の助けになれるような会社を目指し続けます。それは、まず一緒に働く人が安心して過ごせる場所をつくることから。
そんなふうに、内側のやさしさが外側に広がっていくようなCSR活動を、私たちは大切にしています。
この続きは、次回のブログ【Part 2】でお届けします。
ヘルプマークを通して感じたこと、「知られていないこと」が生む孤独、そしてそこから社内に広がったやさしさの連鎖について、お話ししていきたいと思います。