- 2021.02.03
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- 飯島
埼玉県川越市で起業すること 〜第4回〜
前回から時間が空いてしまいましたが、本当は、創業支援ルームの卒業の際に、最終回と考えていたのですが、
その前に、もう1回挟みます。前回のお話は、こちら(川越で起業すること~第3回~)を御覧ください。
最後の1年
創業支援ルームは、基本的に3年間しか利用が出来ません。3年間、居なくてはならないのではなくて、最長で3年間です。(一部例外もありますが、その点は割愛します。)そうですね、裏を返せば、創業支援ルームに入居したものの、初年度で売上が爆上がりして、従業員も、沢山、雇用しないといけないような場合は、別に半年で卒業しても良いです。
私は律儀なので、3年間在籍しておりましたが(泣)
さて、最後の1年。2年めに入社してもらった彼との話で、社員を雇おうと、そして、卒業しても仕事を回せる体制を作ろうと話ました。それが、確か2020年2月後半くらい。そうです、日本でのコロナ騒動が始まりかけていた次期でした。
川越の誰も知らないWEB制作会社。しかも、私もその彼も、WEBデザイナーでも、プログラマーでもない。入社してくれる次の方に丸投げの雰囲気ですよね。なので、正直、誰も応募がないのでは?と思っていました。しかも、リクルートにお金をかけらえる訳もなく、とりあえずIndeedさんの無償枠で応募してましたし。
結果は、、
多数のご応募を頂きました。おそらく、実務経験を問わない、在宅可(ただし出社もあり)という点が、たまたま目についたのだと思います。弊社にお金さえあれば、採用したい人が沢山。実績多数の個人事業主さん、アーチストなどのパッケージデザインもするイラストレーターさん、アプリ開発も出来るフリーランスさん、ライター+WEBデザインも出来る方。
(すいません、偉そうにお断りしてしまって)
お給料は最低限という条件でも、受け入れてくれる方というのは、お財布事情としては当然ですが、私が意識していたのは、一緒に働けるか?という点でした。曖昧な言い方ですが、フィーリングが合うか、この人なら、全力で支援出来るか。そして、成長した姿が想像できるか。
当初は、1名の採用でしたが、私の我儘で、結果2名の採用をさせて頂きました。どちらの方も、実務経験はなく。
ただ、この2人なら、きっと大丈夫。という変な自信はありました。
そうは言っても、人が増えれば、案件が増えるわけでもなく、売上が急増する訳でもなく、最初の数ヶ月は試行錯誤という感じでした。
私たちを知ってもらうと言うこと
当たり前ですが、私たちを知ってもらわないとお仕事はない訳です。ただ、多額の広告費をかけられる訳でもない。(2年目は、こっそり商工会議所の広報誌に広告を出していましたが、案件はゼロでした苦笑)
その中で、これもご縁ですが、面接に来ていただいた方から、川越経済新聞というローカルメディアの事業を引き継いでもらえないか?とご相談を頂きました。
ただ、ローカルメディアを運営するだけで、結構な費用がかかること、週に何本かの記事を書くことなどの決まりがあり、一瞬悩みました。ただ、黙っていても、私たちを知ってもらえない。であれば、とお受けすることにしました。
結果、WEBデザイナーで採用した2人は、急遽、ライターもしないといけない。写真も撮らないといけない、記者活動をすることになってしまいました。これは、もう完全に後付じゃん?と言われても仕方ないですが、WEBを制作する上での、ヒアリング+ライティングの能力は、この業務で、格段に上がった気がします。
そして、GIVという看板だけでは、アポが取れない方ともお会いできる機会も増えました。現時点で、その活動が、売上につながっているかというと、赤字ではありますが、それでも、相対的には本当にお受けして良かった。そして、ご紹介して頂いた、面接に来て頂いた方に、とても感謝しています。(いつか、ご希望の給与がお支払い出来る様になったら、またご連絡します!)
卒業へのカウントダウン
そうしているうちに、夏が過ぎ、秋へと。この間、非常に難しかったのは、コロナによるリモートワークでした。
気の知れた仲、また慣れた仕事であれば良いですが、ご紹介で頂くWEB制作や、チラシ制作について、私自身が実績もない訳で、所謂、ディレクション的な動きや、細かいお願いが、社員に伝わりにくい。結果、出戻りや、良かれと思って作業してくれた内容に、私から修正をお願いすることも度々で、恐らく社員の2人は、ストレスだっただろうなと思います。
聞きたくても教えてくれない(知らないわけですしね)。
アドバイスがない。
やったらやったで、何か違うとか言われる。
最低です。
※WEBデザイナーを目指す方、プログラマーを目指す方。ちゃんと教育環境が整っているか、最低でも上司に業務知識があるかは確認した方が良いです!!
頭が下がりますが、この2人は、懸命に努力してくれて、新聞の取材などもありながら、案件も黙々と対応してくれました。結果、厳しいかもな?と思った案件も乗り越えられ、WEBサイトのリニューアル後に、新規のお客様から、問い合わせがありました!と、ご連絡を頂けました。(泣きました)
これで、何となくではありますが、その先へを考えられるようになりました。
他の創業支援ルームに入居している方は、過去の実績がある方もいますし、既存でお客様を多く持つ方も、ユニークな技術を持つ方もいます。弊社は?何もない。あるとすると、「創業支援ルーム」という看板。
これは、本当に強いです。「GIVです。」と言っても、「どこの?誰?」という感じですが、「創業支援ルームに入居しているGIVです。」と言えば、川越でビジネスに携わっている人であれば、「ああ、あそこのね?」と理解してくれます。
これが、もう少しでなくなるという怖さ。
きっと、1人で居たら、逃げ出したくなっていたかも知れません。けど、今は、信頼する3人の社員が居ます。この社員となら、何とかなる(不安は沢山ありますけど)と思えるようになりました。
なので、これから入居を考えている方も、僅かな時間で、絶対に仲間を増やした方が良いです。
(地元の方で強いコネクションがあれば別だと思いますが)
さて、この記事を書いているのが、1月終わりです。あと、2ヶ月で卒業。最終回は、その前に書ければと思います。